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Tokyo 5G Boosters Project(5G技術活用型開発等促進事業)完了のお知らせ

2025/4/11

お知らせ

furehako

Casley Deep Innovations株式会社(キャスレーディープイノベーションズ、本社:東京都渋谷区恵比寿4-20-4 恵比寿ガーデンプレイスタワーB1F/研究所:東京都文京区本郷 代表取締役 砂川 和雅、以下「当社」)は、2023年に東京都および開発プロモーター・株式会社エイビットより採択を受け進めてきた「Tokyo 5G Boosters Project(5G技術活用型開発等促進事業)」における、"furehako for Medical(フレハコフォーメディカル)" の事業化が完了したことをお知らせします。

■Tokyo 5G Boosters Project(5G技術活用型開発等促進事業)とは


東京都は、5G技術・サービス等を活用した持続可能な新しい社会の実現等を理念に掲げ、官民を挙げて社会課題の解決を目指しています。本事業では、東京都と連携しスタートアップ企業を支援する民間事業者を開発プロモーターと位置づけ、通信事業者等と連携・協働を促進することにより、5Gを活用した事業開発等の支援に取り組んでいます。

当社は、本事業において開発プロモーターである株式会社エイビットの支援を受け、2023年より以下案件の採択を受けて事業を進行してまいりました。

■採択案件概要


当社は、開発プロモーターである株式会社エイビットが掲げる「医療・健康は、高齢者の人口が増加する東京都にとって解決すべき重要課題と捉え、5Gを駆使することで医療従事者を支え、東京版Socieity5.0 を実現、都民の健康向上を目指す」の実現に賛同し、2023年に患者・医療機関・家族をつなぐ「5G/web3.0を用いたセキュアな分散型アーキテクチャによる次世代コミュニケーションツール "furehako for Medical(フレハコフォーメディカル)" の事業化」の採択を受けました。

東京都は地方出身者も多く、地方や離島などの過疎化が進んだ遠隔地に高齢の親だけが住み、医師や医療機関が充分でない地域も存在しています。
そのため、独居している高齢者をケアする医療従事者の方と、その家族がコミュニケーションを取る機会は限られており、特に離島や遠隔地などで物理的な距離があると、なおさら難しい状況です。

例えば、家族は高齢の親の体調やリハビリ状況などの詳細を知りたいと願っていますが、家族が親本人から直接聞きとることはハードルが高いのが現実です。

一方、医療従事者の方にそのような生の情報を聞く機会は少なく、我々はその一因に「情報を共有する手段がないこと」があるかもしれない、と考えています。

こうした環境を改善すべく、当社では高齢の親⇔医療従事者⇔家族をつなぐ映像・音声・書類を共有するシステム “furehako for Medical” を企画し、3者が安心安全なコミュニケーションを取れる手段を、5G/web3.0の技術特性を活かした分散型のビデオ会議や動画データ連携、電子サインなどの機能により実現する事ができました。



■furehako for Medicalを構成する技術要素


当社が保有する分散コンピューティング技術をベースとして開発した”非サーバー型機密分散ストレージ「furehako®」”を中核に、ユースケースとして医療機関向けの機能を実装したdApps型のアプリケーションです。

furehako®︎は、web3.0による機密分散技術であるハイパー・セキュア・ネットワーク(※1)とハイパー・セキュア・ストレージ(※2)で構成され、データ通信の閉域化(P2P/M2M化)、データの断片化、暗号化、分散化、復号などを大量の分散デバイスとノードで処理することができます。

これにより、可用性(耐障害性)、完全性、機密性を従来にないレベルで実現可能です。

また、ブロックチェーン上に一意のハッシュを台帳化してメタ情報を格納したり、APIやVMをインターフェースとしてweb2.0システムとの連携が可能な次世代のストレージシステムです。

このような技術要素を5Gと組み合わせることで、医療分野で求められる高度なセキュリティと安定したコネクティビティを実現できました。


当社は、今後も最先端のディープテックを通して、医療コミュニケーションの革新を実現し、経営理念に掲げるCSV : Creating Shared value (共益価値の創造)に基づいた経済的価値と社会的価値の両立を目指して参ります。




(※1)ハイパー・セキュア・ネットワークとは、従来の web2.0 型を前提としたアーキテクチャではなく、web3.0型で実行されるネットワーク技術・方式のことです。その構成要素は、ソフトウェアによる暗号化、機密鍵、生体認証、閉域化等と、ハードウェアによるHW Wallet、専用制御ルーター等の組み合わせにより、web3.0 でネットワークを実現することを意味します。

(※2)ハイパー・セキュア・ストレージとは、同様に、従来の web2.0 型を前提としたアーキテクチャではなく、web3.0型で実行されるデータ連携・保管のための技術・方式のことです。その構成要素は、ソフトウェアによるP2P/M2M化、断片化、暗号化、分散化、機密鍵および復号化、非同期化等による機密化、非検閲化、ハッシュ、 ブロックチェーンによる真実性保証とトラッキング等とハードウェアによるHW Wallet、専用NAS等の組み合わせにより、web3.0 でデータ連携を実現することを意味します。


■ Casley Deep Innovations(キャスレーディープイノベーションズ)株式会社について
代表者   :代表取締役 砂川 和雅
本社所在地 :東京都渋谷区恵比寿4-20-4 恵比寿ガーデンプレイスタワーB1F
研究所所在地:東京都文教区本郷(東京大学前)
事業内容  :ディープテック領域のシステム開発 / プロダクト開発事業
web3.0、XR、AI、画像解析等、先端技術領域に関する研究開発・コンサルティング等
プロジェクトイネーブルメント®事業
売上高   :13.5億円(2024年3月期)
URL:https://www.casleydi.co.jp/
furehakoに関するお問い合わせ先  E-Mail:furehako.info@casleydi.co.jp
本リリースに関するお問い合わせ先 E-Mail:info@casleydi.co.jp

■株式会社エイビットについて
代表者  :代表取締役社長 檜山 竹生
所在地  :東京都八王子市南町3-10
URL   : https://www.abit.co.jp/
事業内容 :移動体通信用計測機器の開発、製造、販売
     通信用半導体の開発、製造、販売 通信機器の開発、製造、販売
     ソフト開発・制作、ソリューション開発・販売