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furehako for Medicalを「Tokyo 5G Boosters Project/Tokyo NEXT 5G Boosters Project DEMODAY 2025」に出展

2025/2/27

お知らせ

furehako

Casley Deep Innovations株式会社(キャスレーディープイノベーションズ、本社:東京都渋谷区恵比寿4-20-4 恵比寿ガーデンプレイスタワーB1F/研究所:東京都文京区本郷 代表取締役 砂川 和雅、以下「当社」)は、2025年2月14日(金)にTIS INTEC Group Innovation Hub(東京都江東区:豊洲ベイサイドクロスタワー)で開催された「Tokyo 5G Boosters Project/Tokyo NEXT 5G Boosters Project DEMODAY 2025」に出展いたしました。

■Tokyo NEXT 5G Boosters Project DEMODAYとは

東京都は、スタートアップ企業等による5G等の次世代通信技術を活用した新たなビジネスの確立等を促進するため、 「5G技術活用型開発等促進支援事業」 「次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業」を実施しています。

都と協働してスタートアップ支援を行う事業者を開発プロモーターと位置づけ、都内スタートアップ企業が5Gをはじめとした次世代通信技術を活用した新たなビジネスやイノベーションを創出し、都民のQOL(Quality of life)向上に寄与する有益なサービスを創出するとともに、各企業の企業価値向上を目指しています。

令和2年度より開始した「5G技術活用型開発等促進事業」は、支援先スタートアップ企業により、ロボットやVR/XR、メタバース、AI、 ドローンなどを活用した、 「暮らし」 「健康」 「楽しむ」分野のプロダクトを多数創出しています。

DEMODAY 2025では、開発プロモーター、スタートアップ企業、通信事業者をはじめとした連携・関係事業者、その他本事業に関わる人々の想いを乗せ、未来へ続く最先端のビジネスやイノベーションを発信します。

公式HP :https://next-5g-boosters.metro.tokyo.lg.jp/event/demoday2025.html

■出展の経緯

当社は、5G技術活用型開発等促進支援事業の開発プロモーターである株式会社エイビットより、患者・医療機関・家族をつなぐ 「5G/web3.0を用いたセキュアな分散型アーキテクチャによる次世代コミュニケーションツール "furehako for Medical (フレハコフォーメディカル)" の事業化」の採択を受け、2023年から2年をかけてサービスおよびアプリケーションを開発して参りました。

開発期間中は、東京都立産業技術研究センターにおける5G通信環境でのパフォーマンス試験や、実際の医療現場におけるユーザー実証、離島での遠隔実証など、技術面・事業面で多くの知見やデータを蓄積してきました。

また、昨年京都で開催された "Infinity Ventures Summit" では医療系スタートアップの優良ケースとして紹介されたほか、事業化への期待が大きいことから開発予算の追加獲得にも至っています。

DEMODAY 2025では、これら当社の取り組みを広く参加者に伝え、今後の技術活用と事業化のための協働を引き出す好機と捉え、出展に至ったものです。

■展示内容

当日の展示では、訪問診療・遠隔診療等を想定し、高齢の親⇔医療従事者⇔家族間での以下ユースケースをデモ展示しました。

①診察内容をビデオ会議でやりとり
②当該診察シーン動画のアーカイブ
③ビデオ会議上での医療文書表示、電子署名、アーカイブ

当該ユースケースは、患者・家族・医療機関・医師・医療従事者等と多数の実証を通じて最もニーズの大きかったケースとなっており、当日は多くの来場者へ有益なデモ展示を行うことができました。

また、キャリア5G通信および分散コンピューティングのアーキテクチャを用いた機密通信技術を稼働させ、会場の映像を配信しながら画面上のアノテーションによる署名と機密分散ストレージへのアーカイブも行いました。

これにより、サービス利用者の医療満足度向上、医療機関へのサイバー攻撃(ランサムウェア)対策、アーカイブによる医療事故防止、電子署名記録による医療事務の効率化等への貢献を示すことができました。

■高齢の親⇔医療従事者⇔家族をつなぐ、映像・音声・書類を共有するシステム “furehako for Medical” について

当社は、開発プロモーターである株式会社エイビットが掲げる「医療・健康は、高齢者の人口が増加する東京都にとって解決すべき重要課題と捉え、 5Gを駆使することで医療従事者を支え、東京版Socieity5.0 を実現、都民の健康向上を目指す」の実現に賛同しています。

東京都は地方出身者も多く、地方や離島などの過疎化が進んだ遠隔地に高齢の親だけが住み、医師や医療機関が充分でない地域も存在しています。

そのため、独居している高齢者をケアする医療従事者の方と、その家族がコミュニケーションを取る機会は限られており、特に離島や遠隔地などで物理的な距離があると、なおさら難しい状況です。例えば、家族は高齢の親の体調やリハビリ状況などの詳細を知りたいと願っていますが、家族が親本人から直接聞きとることはハードルが高いのが現実です。一方、医療従事者の方にそのような生の情報を聞く機会は少なく、我々はその一因に「情報を共有する手段がないこと」があるかもしれない、と考えています。

こうした環境を改善すべく、当社では高齢の親⇔医療従事者⇔家族をつなぐ映像・音声・書類を共有するシステム “furehako for Medical” を企画し、3者が安心安全なコミュニケーションを取れる手段を、5G/web3.0の技術特性を活かした分散型のビデオ会議や動画データ連携、電子サインなどの機能で実現しようとしています。

当社は、本事業において5G / web3.0を用いて医療コミュニケーションの革新を実現し、経営理念に掲げるCSV : Creating Shared value (共益価値の創造)に基づいて経済的価値と社会的価値の両立を目指します。

■furehako for Medicalを構成する技術要素

当社が保有する分散コンピューティング技術をベースとして開発した”非サーバー型機密分散ストレージ「furehako®」”を中核に、ユースケースとして医療機関向けの機能を実装したdApps型のアプリケーションです。
furehako®︎は、web3.0による機密分散技術であるハイパー・セキュア・ネットワーク(※1)とハイパー・セキュア・ストレージ(※2)で構成され、データ通信の閉域化(P2P/M2M化)、データの断片化、暗号化、分散化、復号などを大量の分散デバイスとノードで処理することができます。
これにより、可用性(耐障害性)、完全性、機密性を従来にないレベルで実現可能です。
また、ブロックチェーン上に一意のハッシュを台帳化してメタ情報を格納したり、APIやVMをインターフェースとしてweb2.0システムとの連携が可能な次世代のストレージシステムです。

(※1)ハイパー・セキュア・ネットワークとは、従来の web2.0 型を前提としたアーキテクチャではなく、web3.0型で実行されるネットワーク技術・方式のことです。その構成要素は、ソフトウェアによる暗号化、機密鍵、生体認証、閉域化等と、ハードウェアによるHW Wallet、専用制御ルーター等の組み合わせにより、web3.0 でネットワークを実現することを意味します。

(※2)ハイパー・セキュア・ストレージとは、同様に、従来の web2.0 型を前提としたアーキテクチャではなく、web3.0型で実行されるデータ連携・保管のための技術・方式のことです。その構成要素は、ソフトウェアによるP2P/M2M化、断片化、暗号化、分散化、機密鍵および復号化、非同期化等による機密化、非検閲化、ハッシュ、 ブロックチェーンによる真実性保証とトラッキング等とハードウェアによるHW Wallet、専用NAS等の組み合わせにより、web3.0 でデータ連携を実現することを意味します。

■ Casley Deep Innovations(キャスレーディープイノベーションズ)株式会社について
代表者   :代表取締役 砂川 和雅
本社所在地 :東京都渋谷区恵比寿4-20-4 恵比寿ガーデンプレイスタワーB1F
研究所所在地:東京都文京区本郷(東京大学前)
事業内容  :ディープテック領域のシステム開発 / プロダクト開発事業
       web3.0、XR、AI、画像解析等、先端技術領域に関する研究開発・コンサルティング等
       プロジェクトイネーブルメント®事業
売上高:13.5億円(2024年3月期)
URL:https://www.casleydi.co.jp/

■株式会社エイビットについて
代表者  :代表取締役社長 檜山 竹生
所在地  :東京都八王子市南町3-10
URL   : https://www.abit.co.jp/
事業内容 :移動体通信用計測機器の開発、製造、販売
     通信用半導体の開発、製造、販売 通信機器の開発、製造、販売
     ソフト開発・制作、ソリューション開発・販売