Casley Deep Innovations株式会社(本社:東京都渋谷区恵比寿4-20-4 恵比寿ガーデンプレイスタワーB1F/研究所:東京都文京区本郷 代表取締役 砂川 和雅、以下:当社)は、2023年11月22日(水)~11月23日(木)にビッグパレットふくしまで開催された「ロボット・航空宇宙フェスタふくしま2023」のセミナーに登壇し、web3.0を活用したインドアグリテックの取り組みについて発表しました。
■ロボット・航空宇宙フェスタふくしま2023について
福島県のロボット・航空宇宙関連産業の集積*1を目指し、関連事業者の技術交流や商談の場を提供するとともに、体験イベント等を実施し、次世代を担う若い世代も楽しく参加できることを目的とした展示会です。ロボット・航空宇宙に関連する製品・技術が一堂に会し、話題の新製品や新技術を展示する国内最大級の展示会です。
公式HP:https://www.robotfesta-fukushima.jp/
■登壇者プロフィール
青山学院大学卒・同大学院修了(MBA)・東京理科大学大学院(MOT)在学。学部時代はM&Aの長期株価効果(統計学)、院ではESGおよびweb3.0の研究。国際通信・光通信網等のネットワークインフラ・ITコンサルティング企業にて公共・メーカー・通信・金融等への大規模システム導入・提案・起業を経験。社会活動として東日本大震災を支援する過程で「経済的利益と社会的利益を両立する」ビジネスモデルの存在価値を実感し、マイケル・ポーターのCSV(共益価値の創出)戦略を実践するIT企業を2013年に設立。その後web3.0の概念に出会い、CSV実現の鍵になると確信。10年後となる2023年、web3.0 でCSVを実現する Casley Deep Innovationsを創立。
■プレゼン内容
- インドでの当社の取り組みについて
- ドローンで取得した空撮データについて
- 地図マッピング、VR空間の生成について
- AI画像認識の紹介
- おいしさの見える化の紹介
- ECサイトの紹介
- 技術・アーキテクチャの紹介
当社は、以前からアグリテックの国内大手であるマクタアメニティ株式会社&ドローンEMS国内大手であるVFR株式会社とインド市場でのビジネスチャンスを窺ってきたが、一般財団法人日本国際協力システムが公募した「新興国DX等 新規事業創造推進支援事業費補助金(インド太平洋地域ビジネス共創促進事業費)」の採択を受け、ドローンを起点にした農産物の品質定量化ビジネス実証プロジェクトに取り組んでいる。
取り組み内容としては、ドローンを起点に空撮データを取得し、デジタル化を行うものだ。
デジタル化したデータを3次元モデリング、フォトグラメトリーという技術を使い、デジタルツイン化したVR空間を生成し、その中でドローンを飛ばすアプリケーションを開発する。(図左)
ドローンを空撮したデータの中には、畑で取れる野菜などリモートセンシングのデータが含まれる。そのデータをマクタアメニティ株式会社の「おいしさの見える化」アプリを使い、RGBに分光する。分光した特徴量からおいしさを見える化する。おいしさのレーダーチャートを見て、布石・防虫・出荷時期の判断などを行い、値付けにも活用できる。
分析結果を添付し、農家が直接ECサイトに出品できる仕組みも実装している。(図右)
当社が注目しているのは、ドローンで取得したデータから農業従事者の課題を解決できるようなエコシステムを形成する取り組みである。
また、ブロックチェーンを活用した技術を使っており、インターネット環境がない場所でもM2M、P2PでスマホやPCにリアルタイムで連携。バックボーンにはweb3.0の技術を活用して繋ぎこんでいる。1つ一つのトランザクションにハッシュを生成するため、ブロックチェーン台帳上で管理することでトレーサビリティやNFTへの連携、ウォレットへの連携も実装可能。
本取り組みの詳細は、こちら
■展示ブース
当社・マクタアメニティ株式会社・VFR株式会社の3社による共同出展により、JICS事業(ドローンで撮影した画像データを「おいしさの見える化」技術を用いて定量化し、当該データをfurehakoを用いたデータのやり取り)を実演、リモートセンシングに活用いただけるドローンを配し、ユースケースの全体像の展示・デモンストレーションを実施しました。
また、ユースケースの基幹部分となっているハイパー・セキュア・ストレージ / ネットワークで実装された、秘密通信・秘密分散技術の製品である「furehako:フレハコ」も展示を行いました。
当日は、ドローンを活用されている企業、自治体、一般の方など多くのお客様に来場いただき、盛況のなか閉幕いたしました。
今後も、優れた技術を持つ企業と協業しながら、当社の技術やインドでの取り組みの知見を活かしつつ先進的な取り組みを行って参ります。
テクノロジーを実社会に広く応用することで、社会課題の解決とCSV(Creating Shared Value:共益価値の創造)の実現に邁進いたします。